2021.03.31 *Wed

★初めに…&作品紹介★

ご来訪ありがとうございます。
当ブログは、オリジナルBL小説創作ブログです。BLが苦手な方は退避をお願いします。
以下、当ブログの説明と作品紹介です。
初めてお越しの方は、目を通して頂く様お願い致します。


CATEGORY : その他 | THEME : 自作BL連載小説 | GENRE : 小説・文学

2012.05.17 *Thu

俺様、恋〜桜色した…〜おまけ5(完)

 ゆっくりと長い睫毛が伏せられて、唇を寄せた。

 小指を絡めるよりも効果の有る、約束のキス。
 誓いのキス。


「…これからも、よろしくな。葛木」

「よろしく頼む。怜王…一つだけ、お願いしても良いだろうか」

「なに」

「名前で呼んで欲しい。…随分前の約束事だったと思うが」


 一度しか、呼ばれたことがない気がする。
 先ほど両親の前で呼んでくれたのを含めると、二度か。

 怜王の顔が一瞬で真っ赤に染まり、潤んだ目でキッと睨み付けた。


「れっ…練習中なんだよ!」

「5年も?」

「…っ、うっせー!頑固!!くそ真面目!!」

「…それは、関係ないだろう」

「……家の中で、呼んでやる」

「本当に?」

「うん。……早く入ろう………しんたろ」


 俯き加減の小さな小さな声は、春風に邪魔をされて聞こえなかった。


 手を重ねて、ピンク色のドアを一緒に開く。
 目の前には、未来を描く大きな道が広がっていた。


 …怜王。

 この先、何が待ち受けているか分からないが、何が起きても共に居続けよう。

 一緒に笑って、一緒に悩んで。
 喧嘩をして、泣いてしまっても、共に居続けよう。

 この恋は、永遠に続く。

 だって、俺たちの恋なのだから。


 *おしまい*





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桜色の城から始まる、ふたりの新しい生活(笑)
ちなみに、モモが部屋からここまで最短20秒で来れる隠し通路があります。
安心セ○ムです!笑

最後まで本当にありがとうございました!!!

俺恋もまた、何かの機会に短編とか書けるといいなぁと思ってます。

次の更新は、18時を休ませていただき、0時の更新となります。
新作の前に…、あの、えっと…、
初、自分の作品のキャラクターでカップリングを変えて二次創作したお話です(笑)
完全趣味で書いたので、そういうカプ変えが苦手な方は、読まずに新作までお待ちいただけると嬉しいです。

どのカプかは…、更新まで楽しみにしていてください☆

次の更新0時過ぎです。
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2012.05.16 *Wed

俺様、恋〜桜色した…〜おまけ4

「葛木?」

「家賃は…」

「は?んなもんいらねーよ」

「…しかし」

「その分、二人のために貯金しようぜ。新婚旅行は出来ねーけど、世界一周旅行とかさー」

「…」

「…葛木?」


 余りの驚きに、目を見開いたまま言葉を失ってしまった俺の顔を、怜王が心配そうに覗き込んだ。
 繋がれていた手に、きゅっと力が込められる。


「…迷惑だった?…重い?」

「…そんなことはない…が」

「…ごめん。…葛木と住めると思ったら嬉しくて、俺、勝手に舞い上がっちゃって」

「怜王…」

「嫌だったら、本宅に部屋作るから。……葛木と住めるなら、何処でもいい」


 そんな、口説き文句。
 泣きそうな顔で言ってくれるなんて、少しずるいな。

 可愛い可愛い怜王。

 怜王が俺の為にしてくれることは、なんでも愛おしい。
 たとえ、少し的が外れていたとしても。

 怜王の背中に腕を回し、胸元に顔を引き寄せた。
 髪の毛を撫でながら、優しく抱き締める。


「少し驚いてしまっただけだ。…怜王、ありがとう」

「ほんと?」

「あぁ、嬉しいぞ。…夢のようだ」

「…俺は、お前と住める方が夢のようだよ」

「夢ではない。もうずっと傍に居る」

「…うん、ずっと…、離れないで」

「あぁ、約束しよう」




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次で、おしまいです☆

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2012.05.16 *Wed

俺様、恋〜桜色した…〜おまけ3

 一階の壺や絵画が飾られている廊下を抜け、見事な噴水のある中庭を抜け、初めて訪れる豪邸の奥へ足を踏み入れる。
 庭園へ続くガラス張りの廊下に辿り着いた時、怜王が満面の笑みで前へ向かって指を差した。

 指の先には、…見たこともない建物。

 数えきれないほどの薔薇に囲まれて、薄いピンク色の城が、毅然と佇んでいる。
 おとぎ話の城も、真っ青だろう。 


「…なんだ、これは」

「俺たちの家」

「は?」

「俺たちだけで暮らす家」

「……」

「リビングと食堂の他に5部屋しかない小さな家だけどよ、二人なら丁度良いよな」


 いや、決して小さくはないぞ。

 た、確かに絹川の土地は、一日で歩き回れないほど広いのは知っている。
 本宅以外に、いくつか建物が有ったことも…訪れたことはないが知っていた。

 しかし、この城は無かった。

 無かった…と思う。


「…造ったのか」

「うん。父親に葛木が住むって言ったら、その何時間後には業者が入ってた」

「……お義父さんが」

「ピンクは止めろって言ったんだけどな」

「…」


 俺は…、怜王の部屋近くのゲストルームを借りることが出来れば良いと思っていたのだが。

 絹川家…、やはりやることが常人とは逸脱している。


「モモとメイド長と料理長しか入れないようにしてあるから、安心していいぜ」

「…」

「家具も適当に揃えといた。足りないもん有ったら言って」




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金持ち、こわい(笑)

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2012.05.15 *Tue

俺様、恋〜桜色した…〜おまけ2

 …俺ももう立派な大人なのに。
 と、考えてしまう時点で、俺はまだまだ子供なのだろう。

 先に怜王と会わせていたのなら、説得に4年もかからなかったかもしれない。

 そんなくだらない気持ちは、心の奥底へくしゃくしゃに丸めて捨て去った。

 
「てゆーか、お前本当にそんな荷物しかないの?ガンガン運んでも良いんだぜ」

「いや、特にないのだ。あのベッドも…母親に取られてしまったしな」

「はははっ、ま、これから揃えていけば良いよな」

「そうだな」

「じゃ、行こうぜ」

「あぁ」


 すっと手を差し伸べてくれたから、迷わずに指を絡めた。

 絹川の家に住んでいる皆には、ずっと前から周知の事実なのだ。
 もう二人の関係に、気を遣うことは何もない。

 少しだけ我儘を言うならば、廊下ですれ違うメイドさん達に「おかえりなさいませ、旦那様」と挨拶されるのを止めて欲しいくらいか。
 『怜王様の旦那様』と冗談で言っているらしいのだが、恥ずかしい上に気まずい。

 三島まで「私も旦那様とお呼びしてよろしいですか?」と言い出す始末。
 それだけは、断固拒否させてもらったのだが。


「…何処へ行くのだ?」


 当然のように怜王の部屋へ向かおうと階段に足を掛けると、くいっと手を引っ張られた。
 にこりと、怜王が微笑む。


「こっち」

「部屋に行くのではないのか?」

「うん」

「…?」

「いいから、付いて来いよ」




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來海沙羅

Author:來海沙羅
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現在はブログやサイトでBL小説を執筆中。
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