ドキドキと碧生の早目の鼓動が、身体に伝わる。
柔らかい髪の毛を梳くように撫で、そぉっと顔を上げさせた。
額から頬へ。
頬から鼻の頭へ。
そして、唇。
なぞる様にキスを繰り返し、啄むよう下唇を食む。
あ、また眼鏡外してあげるの忘れちゃった。
まぁいっか。もう眼鏡したままのキスで慣れちゃったし。
慈しむように唇を重ねてから、深いキスを落としていく。
碧生は俺のブレザーをきゅうっと掴んで、震えた舌先を絡めた。
「…んっ」
ぴくっぴくっと、素直に反応してくれる碧生がすごく愛おしい。
唇の隙間から、焦れたように吐き出される吐息がすごくいやらしい。
…これから、碧生と。
そう思うだけで、俺の身体も簡単に反応し始めた。
制服を握っていた碧生の手の力が、ふわりと緩くなる。
それを合図に、ふわりと身体を押し倒す。
碧生は無抵抗にされるがまま、ぱふっと柔らかい羽毛布団に埋まった。
腕の距離だけで、目を細めて恋人を見つめる。
「碧生、本当にいいんだよね?」
「……うん」
「こわい?」
「………少し」
「ん、嫌だと思ったらすぐに言ってね」
「…」
「なるべく、理性は残せるよう頑張るから」
にこっと優しく微笑んだ俺へ、碧生は照れるかのよう視線を泳がしてからこくっと小さく頷いた。
眼鏡を外してあげた指が、自分でも知らずに細かく震えている。
オレンジ色の灯りまで光を落として、碧生の上から覆うように抱き締めた。
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ブログ村BL小説
また日にちがあいてしまいました…すみません><
実は今現在、原稿に追われてましてですね……
いっぱいいっぱいな感じです。締切がこわい。
無事脱稿出来ればまた更新ペースを戻せるかと思いますので、
忘れないでいていただけると…うれしいです(涙
本当に、私事ですみません。
ひとまず、まりやと碧生だけはちゃんと完結させたいです。
がんばります…!
次の更新は、0時頃予定です。
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